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巡る季節の風の色…          あなたと風を見つけてみたい     誰が風を見たでしょう         わたしもあなたも見やしない      けれど木の葉を震わせて風は通り抜けていく
by kikyou-h
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ありがとうございましたm(__)m
風の色は、終わりました。今までありがとうございましたm(__)m
今日から、風の記憶の方へ、どうぞ
# by kikyou-h | 2006-06-07 22:39
風の記憶・・・
奥多摩の峰谷を訪れた時、帰りに奥多摩湖畔に佇む古いお寺に立ち寄った。
“雨降り” “雲風呂” 不思議な地名のバス停が続く…
その、“雲風呂”というバス停の傍に“普門寺”というお寺がある。古びた石段が緑の木立ちの中に、続いている。

その階段の上に古びた楼門があった。何度もここを通るたびに気になっていた。
今日こそは、と思い切って途中下車した。
急なその石段の下にたって見上げれば、覆いかぶさるような緑が階段の両脇から滴るようだった。
ふと、京都の寺院を思った。古い歴史を刻んでいる…なぜかそんな気がした。


普門寺は、奥多摩湖の湖底に沈んだ河内部落にあり、ダムの完成と共にこの地に移された。
往時の面影を残すものは、今はこの楼門のみとなってしまったそうだ。
朽ち果てるがままになっているような、小さな虫食いの穴が開いた古い柱や廊下など、風雨にさらされた姿が歴史の重みを無言で語っていた。

お寺の屋根の瓦も、傷みが目に見えるような気がした。
かつて、この地に、湖底に沈んでしまった村があったこと…
そこには先祖代々の人々の暮らしが息づいていたこと・・・
山地を切り開き、耕し、村を起こした、そんな先人たちのスピリッツがあったこと…
今は、エメラルド色の美しい湖水の下に、忘れ去られてしまった。


ただ、風化していく、この楼門だけが、過ぎ去りし日々の面影を留めているのだった。
ふっと、湖底の村の暮らしが、山里の人々の生業が、走馬灯のように浮かんだ。
境内の楓の新芽が、陽射しを受けてかがり火のように、紅く燃えているような気がした…
緑なす山々のそよぎは昔のままで、ふっと見上げた古寺の屋根の向こうに揺らいで見えた。
そう、風の中にだけ、遠い記憶は息づいているのだと思った。


風の色は、これで、終わります。次回からは、新しいブログ“風の記憶”に、変わります。
みなさん、いままで、ありがとうございましたm(__)m
そして、新しいブログの方でもよろしくお願いいたします。
# by kikyou-h | 2006-06-06 00:01
手をとって・・・


      露     by 金子みすず

  誰にもいわずにおきましょう
  朝のお庭のすみっこで
  花がほろりと泣いたこと
  もしもうわさがひろがって
  蜂のお耳に入ったら
  悪いことでもしたように
  蜜をかえしにゆくでしょう

                                      カモミールの花


                                      
金子みすずの詩の世界、まるで童謡をきいているように心地よくて
こどものこころのように、あどけなくて、その澄んだ瞳のように美しく
それでいて、じーんと胸の奥に染みる、なにか深いものを秘めているんです。

                                        真紅の雫

                                       
いつのまにか時が降り積もり、こころが見えなくなるまえに
わたしは、また、夢を探しに行かなくちゃ
この青い空のした…どこかで繋がっているあなたのこころと一緒に
わたしの声が聞こえたなら、どうか、手をとってくださいね。

                                       ニワセキショウ

                                       
# by kikyou-h | 2006-06-01 23:06
ひととき…
日曜日、雨上がりの午後4時…久しぶりに里山の様子を少しだけ見たいと思った。
夕飯の仕度もあるので、1時間だけ…という約束でいつもの里山へと自転車を飛ばす。
バラの垣根が綺麗なお宅の前で、ふわっといい香りに包まれた。

自転車を止めて、カメラを構える。ここしばらくカメラを持っていなかった。
ファインダーを覗くとつい、夢中になってしまう。ふと、気付くとひとりのおばあちゃんが、わたしを見上げていた。
「あら?こちらのお宅の方ですか?すみません、あんまり綺麗だったから写真を撮らせて貰いました」
と挨拶をした。おばあちゃんはにっこり笑って、『どうぞ、どうぞ、中にも綺麗なのがありますよ。見ていってください』と、おっしゃる。
中から息子さんも顔を出して、『写真はわたしも好きですよ。どうぞ。』とおっしゃる・・・
里山に行きたい。時間がない。だけど、こんな風に言っていただいてそのまま帰ることも出来ない。
「ありがとうございます。じゃ、お言葉に甘えてちょっとだけ…」と言って、お庭におじゃました。
美しい大輪のオレンジ色のバラが咲いていた。「珍しい色ですね。とっても綺麗!」



「このピンクのバラも、雫が付いてとってもかわいい!」

「あっ、小さな蜂が、蜜を吸ってますよ」


「白いバラがとっても清楚ですね」


おばあちゃんは、ニコニコしてみていた。
わたしは、心を込めてお礼をいって、バラのお庭をおいとまして、一路里山へ。
暮れ掛けた畑に、アイリスの花が咲いていた。去年も見た光景だったけど、ミスマッチのようであり、でも、夕暮れの風に、柔らかく揺れるアイリスの花は、とても美しいと思った。

水が引かれた田んぼに夕暮れの仄かな色が滲んでいた。
畦の草の風情がいいなぁと思った。

麦の穂が、つんつんと風に波のように揺れて、田んぼの水に夕色が滲む

水路に白い花零れて…なぜか淋しくて

なぜに、わたしは、ここにいるの?荒地のヒメジオンよ、教えて…

暖かさは、温もりは、自分が作ればいいのでしょうか・・

野の花に問いながら、わたしは、家路についた。ほんのひとときの里山
里山は暮れてゆく
こころも暮れてゆく
# by kikyou-h | 2006-05-31 23:26
6月の森へ行きたい…

今日は、用事があり、仕事をお休みした。
午前中、あんまりいいお天気だったから、週末の森へ行きたいなと思った。
緑の森を歩けば、小さな生命たちに逢えるかも知れないと思った。
癒されたかった。そんな事を考えながら洗濯物を干していたら、聞きなれない幼い鳴き声がした。
声のするほうを見たら、小さな鳥が電線にとまっている。スズメのヒナかしら?
まだ、産毛が少し残っていて、ふわふわと風になびいている。
でも、スズメにしては鳴き声が違うみたい。羽も幾分黄色みがかって見える。
あれ?カワラヒワ?と思って、急いで双眼鏡を持ち出して見たら、シジュウカラの幼鳥だった。
とても幼い、でもどこかで聞いたことがある鳴き声は、あの美声の持ち主のシジュウカラだったんだ。
仕草が可愛くて、あの美しい背中の若草色は、まだ、柔らかな檸檬色だった。風になびいて可愛い。
一生懸命声を張り上げて囀っている。歌が上手なシジュウカラのヒナらしい仕草だと思えた。
すると、もう2羽のヒナがやって来て、戯れあいながら飛びまわっていた。
慌ててカメラを持ち出したが間に合わなかったけれど、彼らが、嬉しそうに屋根を越え、畑に植えられた木立ちの向こうに飛び去っていくのを見送った。
シジュウカラのヒナの巣立ちが、こんな身近で見れた事が、なぜか心に灯を燈してくれた気がした。
辛い事ばかりじゃないよ…そう、言われた気がして…


何となく、口をついて出てきたのがこの歌…
フォークソング全盛の頃の古い歌、この歌を聞いたのはいくつの頃だったかしら?

       悲しくてやりきれない

     胸に染みる空の輝き
     今日も遠く眺め 涙を流す 
     悲しくて悲しくて 
     とてもやりきれない
     このやるせないモヤモヤを
     誰かに告げようか

     白い雲は流れ流れて
     今日も夢はもつれ わびしく揺れる
     悲しくて悲しくて
     とてもやりきれない
     この限りない 虚しさの
     救いはないだろうか

     深い森の緑に抱かれ
     今日も風の歌に しみじみ嘆く
     悲しくて悲しくて
     とてもやりきれない
     この燃えたぎる苦しさは
     明日も続くのか


結葉の森の小道に 白いエゴの花が 零れ…

萌黄色した紫陽花は、降る雨ごとに 薄青色に 染まりだし…

葉隠れに滴る緑に 楓の若葉が シルエットになる… 


ほら、そんな6月の森がもうすぐそこに…        
      
# by kikyou-h | 2006-05-30 18:07 | Memory/記憶
イラスト
先日のオフ会で、お友達がわたしのイラストを書いてくださった。
とっても若々しく書いてくださったので、「ワァ~♪うれしい~!」って事で、
早速、プロフィールに付け加えさせていただきました。
友、いわく、『○○は、省いて書きました』のだ、そうです。
仲間の反応も、『ずい分若返ったんじゃない?』でした。
いいのよ、いいの…♪女性は、少しでも若く見られたいんですからネ(^_^;)
# by kikyou-h | 2006-05-28 15:30
野の花
昔から、ピンクのハルジオンが好きでした。
道端に何気なく咲いている雑草だけれど、ひなげしのように綺麗な花だと思います。
以前は、ヒメジオンとハルジオンの区別がつかなかったけれど、蕾が下を向いて付いているのがハルジオンだと教えていただきました。

わたしが、高校生の頃、ハルジオンのこんな思い出があります。
当時、飼っていた犬の散歩がわたしの日課でした。
ある日、夕暮れ時に、近くの雑木林の中を歩いていました。
ふと、小さな丘に上ってみようという気になり、小さなの道を駆け上がりました。
すると木立ちに囲まれた小さな空き地に、ハルジオンの花がいっぱいに咲いていました。
ほんのりとした、夕暮れの色の中で、その空き地は真っ白に見えるくらい、花に埋もれていました。
もう、夕方の影が忍び寄っていて、薄暗がりに沈み始めた森の際に縁取られた小さな空き地は、ハルジオンの花明りに包まれて、白く仄かな灯りが燈ったように見えました。
犬は、その花の中を、かき分けて走りました。わたしも一緒に走り抜けました。
白い花の波が、さわさわと揺れて、甘い微かな香りと草の匂いが、漂って、鈴なりに付いた丸いたくさんの蕾が、ゆらゆらと揺れているのが、わたしの視界を流れてゆきます…
その時、なぜか、いっせいに鈴の音が響いたような気がしました。
あの夕暮れの光景と、感覚は今も、わたしの脳裏に残っているのです。


***********************************

『どんなに素晴らしい風景の写真を撮ったとしても、そこに心が映っていなければ、感動は覚えない…
高山に咲く、健気な花も美しいけれど、野原に咲く名もなき花も同じだと思う。
わたしは、自分が撮った、里道の一輪のハルジオンのほうが、好きです』
と、言った友人の言葉が、今もわたしのこころに響いています。
心深い友の言葉は、とても美しい光を放って、わたしに、あの日のヒメジオンの記憶を呼び覚まさせました。
わたしが、野の花に帰りたいと思った瞬間でした。
それから、こころを映せる写真を撮りたいと思っています。
野の花の、素朴な美しさを撮りたいと願っています。
そして、いつか、あの日の夕暮れの中に咲いていたハルジオンの花灯りを撮ってみたいのです。

     野に咲く花の名前は知らない
     だけども、野に咲く花が好き
     両手にいっぱい摘みゆけば
     なぜか涙が 涙がでるの…





# by kikyou-h | 2006-05-25 22:26 | Nature/自然
山に行かない休日
久々に、青空の日曜日、本当なら、いそいそと山支度しているはずだけど…
今日は、出かけるのを諦めた。
せめて、週末の森へでも行きたい・・・と思い、いつもの森の方角を眺めるのだけれど、やっぱりその気になれず、ぼんやりしていた。
せっかくのお天気を無駄にする事はないなぁと、思い直して、今日はお掃除デーにした。
朝から何回洗濯機を回しただろう?シーツやカーテン、デリケートな衣類と、普段出来ない物などを。
山ほどの洗濯物を干し、家族のお布団をかわるがわる干し、ウサギ小屋のお掃除に、家の周りのお掃除。今日はまじめに主婦をした。

そんな家事の合間に、少しづつ、サイト更新などにも取り掛かる。
だけど、あまり進まなくて、結局夜、遅くまでかかってしまった。
午前2時。。。ああ、週明けだというのに、またまた、寝不足な一週間の始まりになってしまった。

夕べ、遅くまで頑張りました(笑)
GW初日の奥多摩逍遥… “奥多摩 霧雨の谷”をアップしました。よろしかったらご覧ください。

   細かな霧雨に、新緑の谷はいよいよ鮮やかに、潤んだ緑は滴るよう…
# by kikyou-h | 2006-05-22 02:11 | Every day/日々
愛 燦々…
  雨潸々と この身に落ちて
  わずかばかりの運の悪さを恨んだりして
  人は哀しい哀しいものですね

  それでも過去達は優しく睫毛に憩う
  人生って不思議なものですね

  風散々とこの身に荒れて
  思いどおりにならない夢を失くしたりして
  人はかよわいかよわいものですね

  それでも未来達は人待ち顔して微笑む
  人生って嬉しいものですね

  愛燦々とこの身に降って
  心密かな嬉し涙を流したりして
  人はかわいいかわいいものですね

  ああ過去達は優しく睫毛に憩う
  人生って不思議なものですね

  ああ未来達は人待ち顔して微笑む
  人生って嬉しいものですね


小椋佳さんの名曲、“愛燦々” 最初、この曲を聴いたとき、このタイトルにドキッとした。
なんて素敵な言の葉だろうと、彼の心の深さ、感性の美しさに、感動した。
そして、この歌詞…人の優しさ、暖かさが、そこはかとなく溢れ、人生って言葉がいいなぁと思え
暖かい涙がじーんと胸に溢れた…


今日の空模様、一点の曇りもない、晴天の青空が、にわかに掻き曇って鉛色の雨雲に見る見るうちに覆われていった。
かと思ったら、寸発を入れず、滝のような土砂降り、加えて強風…嵐のような大荒れになった。
やがて、散々吹き荒れた暴雨風雨が収まると、中空に美しい七色の虹が架かり、見る間に消えていった。
虹の後には、突き抜けるような青空…切れ切れに浮かぶ真っ白なちぎれ雲…
澄み切った空の色は、まるで宇宙から見た、海を抱いた青い星、地球のように思えた。
夕方、5時をまわっているのに、その空は生まれたばかりの朝の青色だった。
そして、しばらくすると、きらきらと目映い夕陽が沈みだし、空は朝から一気に夕空へと移り、
穏やかで柔らかな暮れ色が、紫に滲む山影を染めていった。

なんだか、人生みたいな空模様だなぁ…と思いながら、わたしはそんな一部始終を眺めていた。
なぜだろう…いつもなら、カメラを持ち出して写すのに、今日は不思議とそんな気が起きなかった。
愛 燦々の空だったのにな…

# by kikyou-h | 2006-05-20 22:33 | Every day/日々
夕化粧
仄かな夕焼けの中に、そっと花開いた夕化粧の花を見つけた。
ほんのりと明るいピンク色の花びら
小さな白い蕊がかわいい・・・

ユウゲショウはアカバナ科の多年草で、マツヨイグサやツキミソウの仲間だという。
南米原産で、明治時代に観賞用に輸入され、栽培されたのが、いまでは関東以西に帰化しているそうだ。
花は直径1.2~1.5cm程度の小さな花で、背丈も15cmほどのような感じだ。

本当の名は、アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と言うのが正しいのかもしれない。
歳時記で夕化粧と言えば、秋の季語で、オシロイバナ(白粉花)のことをいうから・・・

夕化粧の名は、夕方から咲き始めることから付いた名前らしい。
とても趣のある名だと思う。

初めてこの花に気付いたのは雨上がりの夕だった。
小さな花びらにたっぷりと雨の雫をためていた。
柔らかな色に染まったオレンジ色の空を見上げて、何を思っているのだろう。

人知れず、夕方咲き出して、翌日の昼頃にはしぼんでゆく儚い花
ちいさな夢がひとつ消えたけど、忘れないでください。
淋しさに耐えながら、露に濡れて咲いていた夕化粧のように、ひっそりと咲き継いでゆきます…

# by kikyou-h | 2006-05-17 23:04 | Heart/こころ
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